2013年5月3日金曜日

#twnovel 「普段は花なんて興味ないのにね」この街に訪れた桜の季節。枝の陰で咲く小さな花弁に目を止めた僕を彼女は笑う。違うよ、君が雑踏の中にいてもすぐに見つけられるのと同じ理屈さ。柄にもないセリフに内心冷や汗を流す僕の顔を彼女が覗き込んだ。「散った後もよそ見しちゃダメだよ」

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