2013年4月1日月曜日

#twnovel 幼い頃、祖父の家で桜を見た。「これは去年の春からずっと咲いてるんだ」置いてけぼりをくって北へ帰れない白鳥と同じで、散り際を誤ってな。祖父を亡くしたのは半年後の秋のはずだが、桜の花がはらりと棺に舞い降りた遠い日の記憶はあながち間違いでもないのではないか、とも思う。

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